パーソナルトレーナーの千神です。
リバウンドを防ぐ為には、
『私にとってダイエットとは、楽しいこと、やりがいのあること、いつまでも続けたいことなんだ』というように、ダイエットに関する考え、捉え方をポジティブな方向に変える必要があります。
『ダイエットは苦しい』という考えから、『ダイエットは楽しい』という考えに変化させるのです。
そんなことできるわけないでしょ!と普通は思いますよね。
でも可能なんです。それもとても簡単な方法で。
思考を変える方法
思考を変える方法、それは、
思い込みの力を使う
『私にとってダイエットとは楽しいこと、だからいつまでも続けたいことなんだ』と思い込むんです。
これだけであなたのダイエットに対するイメージは変化し、リバウンドしない思考を手に入れることができます。
もちろんあなたは馬鹿にしているはずです。
『そんなことで変わるわけないでしょ』と。
この思い込みの力に関して私は2年前に東京の先生から学びました。
正直にお話しますが、
初めて思い込みの力の話を聞いた時はあなたと全く同じ気持ちでした。
『思い込みの力?なにそれ?そんなの嘘でしょ』
最初はあまり信じていませんでした。
変な宗教に勧誘されるんじゃないかとさえ思っていたくらいです。
しかし、騙されたと思って少し試してみたんです。
私は小児喘息を患っていました。
その為、子供の頃からステロイドの強力な吸引薬を毎日吸う必要があったんです。
医者には、『この薬とは一生付き合う必要がある。3日連続で吸わなかったら発作が起きます』と常に言われており、実際少しでも吸引をサボると発作が起きていました。
(薬を吸っていても体調が悪くなるといつも発作が起きていました)
そこで、学んだ思い込みの力を利用してみたんです。
『私の喘息は完治した。もう薬は必要ない』
薬を止めて3日経過後、もちろんいつも通り発作が起きてきます。
でも我慢して薬は吸わず、ずっと『喘息は完治した』と思い込み続けました。
すると、約1か月後には全く発作が起きなくなったんです。
もちろんその間、薬は1回も吸っていません。
そして薬を吸わなくなって1年以上が経過した現在も、全く発作は起きていません。
医者に言うと『たまたまだろう。薬を吸わなかったらまた発作が起きますよ』と相手にしてくれません。
もちろん医者が言う通り、たまたまなのかもしれません。
しかし薬を飲んでいても何十年も発作に悩まされてきた状態からここまで回復したのは、思い込みの力のおかげなんじゃないかと私は思っています。
思い込みの力はあなたも簡単に使うことができます
上記の話を人に話すと、『それはあなた(千神)だから効果があったんじゃないの?普通の人には無理でしょ』とよく言われます。
確かに喘息の人全員が私が使った思い込みの力を使って病気を完治させるのは不可能だと思います。
しかし、思考を変えることは100%誰でも可能です。
最近、この思い込みの力は研究により科学的に実証されてきています。
下記はハーバード大学の教授がアメリカで行ったある実験結果です。
ホテルの客室係は、仕事がよい運動になると聞かされると、4週間後には体重や血圧、体脂肪が大きく減少した。
同じ仕事をしながらも、運動については聞かされなかった従業員では体重に変化はなかった。
両グループとも食事や運動量は変わっていなかった。
※jp.wsj.comより引用
この実験はスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授が先日、テレビ番組『世界一受けたい授業』に登場した時にも言っていましたので、あなたもご存知かもしれません。
※http://writerzlab.com/kelly-mcgonigal-stressより引用
この実験結果のポイントは、客室係の業務中の運動量がとても多かったこと。
アメリカでの1日の推奨運動量を上回るレベルだったそうです(1時間の業務で約300キロカロリー消費)
しかし客室係の人は全員肥満体型だったのです。
それが、仕事がとても良い運動になっているという思い込みの力(実際に良い運動だったのです)を利用することにより、体重、血圧、体脂肪が大きく減少しました。
※スタンフォードのストレスを力に変える教科書より一部引用
この実験結果から分かるように、思い込みの力は誰でも使えます。
いえ、既にあなたはこの思い込みの力を使ったことがあります。
この記事のTOPのレモンの画像があなたの目に入ったはずです。
おそらく一瞬、唾液が多く分泌されたのではないでしょうか。
分からない!という人はレモンの画像を見るか、頭で思い浮かべてください。
そして思いっきりレモンを噛んでください。
誰でも口の中が唾液でいっぱいになりますよね。
これは思い込みの力が働いているから。
レモンが酸っぱいことを知っている、酸っぱいと思い込んでいるからです。
人間の脳は実際に現実で起きた出来事と想像の中で起きた出来事、どちらが本当なのかを判断することができないそうです。
想像の中にしかないレモンが実際口の中にあるように脳が勘違いして、唾液が出てくる。
【現実と想像を判断できない】
この脳の習性を利用して思い込みの力を使えば、あなたは簡単にリバウンドしない思考を手に入れることができます。
思い込みの力をフル活用するには
思い込みの力を使う方法はとにかく単純です。
○○なんだと思い続けるだけ
『ダイエットは私にとって楽しいものなんだ(だからずっと続ける)』
『美しい体型を維持することは私にとって大切なことなんだ(だからこの体型をキープし続ける)』
このようにひたすら思い続けるだけです。
もちろん1回、2回思っても残念ながら思考は変化しません。
しかし思い込みの力は、思い続ける時間に比例して強化されていきます。
そしてある時、想像していることが現実であると脳が勘違いして、
ダイエットは楽しいもの=現実
となるんです。
美しいカラダ、自分が満足する体型を作る、そして維持する為には運動と食事管理を継続する必要がありますよね。
前の記事にも記載しましたが人は楽しいことであればいくらでも継続することができます。
もうお分りだと思いますが、
ダイエット、カラダ作りは自分にとってとても楽しいものと思うことができれば『リバウンド』という言葉は今後のあなたの人生には登場しなくなるのです。
やるかやらないかはあなたが決めてください
『思い込みの力や思考の重要性は多くの本で書かれていますが、実際に信じて実践する人は数パーセントです』
思考の重要性を教えてくれた私の先生がこのように言っていました。
おそらくこの記事を読んでくださっているほとんどの方も今回の一連の記事の内容を胡散臭いと思っているはずです。
それは当たり前だと思います。
上記にも書きましたが私も最初はそう思っていたので。
ただ、ダイエットやリバウンドで悩んでいる人の中のひとりにでもこの内容が有益だったと思っていただけたのであれば、記事を書いた私にとってとても嬉しいことです。
3記事にわたって思考に関しての内容を書かせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
思い込みの力上手く使うプチテクニック
最後に私が実践している思い込みの力を利用する簡単なテクニックをお伝えします。
自分にご褒美をあげる
『ダイエットはしんどいもの』という考えを、いきなり『ダイエットは楽しいもの』に180°変化させるのはやっぱり難しいことだと思います。
その時はご褒美を利用してみてください。
例えばダイエットをしている時は、
・ウエストサイズが○○センチになったら自分が欲しいブランドの服を買う
・体重がマイナス○○キロを達成したら旅行に行く
ダイエット成功後は、
・○月までウエストサイズを今のまま維持できていれば高級フレンチを食べに行く
・○月まで体重を今のまま維持できていれば最高級のエステに行く
このように目標達成時にご褒美を自分に与えると脳が、ご褒美を貰う為の行為(運動、食事管理等)は楽しいことなんだと勘違いさせることができるらしいのです。
他人に褒めてもらう
これもご褒美と同じです。
運動や食事管理等を頑張っていることを誰かに褒めてもらう。
すると、褒められる行為=楽しいこと、良い事。と脳が判断してくれます。
他にも色々な方法があると思いますが、ポイントは、
あなたが現時点で楽しいと思っている事と結びつけること!
是非、あなた流のテクニックを開発してください。