いつもお読みいただきありがとうございます。
自分をあきらめない女性のための「くびれ作り」専門トレーナー
千神和洋(ちがみかずひろ)です。
ダイエット中に特に気を付けるべきことは何ですか?
この問いの答えとしてすぐに頭に思い浮かんでくるのが、『食事』と『運動』ですよね。
いくら食事を頑張って制限したとしても運動(トレーニング)をして筋肉を維持しないと良い体型にはなりませんし、逆に運動(トレーニング)だけ頑張っても食事がめちゃくちゃだと脂肪は落ちてくれません。
食事と運動。
両方を同時に意識して実践することでダイエットが成功する確率が劇的に上がります。
と、ここまでは前回の記事でご説明させていただきました。
本日はさらにあなたがダイエットを成功させる確率を上げていただくために、『食事』と『運動』に加えて、もう一つ意識していただきたいポイントをご紹介します。
睡眠とダイエットの関係性
『食事』と『運動』に加えてもう一つ意識していただきたいポイント、それは、
『睡眠』です。
睡眠時間が短いと太りやすくなる・・・
こんな話をどこかで聞いたことはありませんか?
最近は、睡眠に関して様々な研究が行われており、睡眠のメカニズムも少しずつ解明されてきているそうですが、現時点での実験結果によると、『睡眠時間が短いと太りやすくなる』というのは本当だと言われています。
ただ、単純に睡眠時間が短いから脂肪が増える、ということではなく、あるホルモンが間接的に睡眠時間と食欲を結びつけています。
レプチンとグレリン
仕事が忙しかったり、夜に全然寝付けずに睡眠時間が短かった翌日はいつもよりしんどいですよね。
そのような時、無性に甘いものや油っこいものをたくさん食べたくなったことはありませんか?
多分、何度か経験されたことがあると思います。(私もあります)
これはカラダの中で作られている、以下の2つのホルモンが関係しています。
レプチン
レプチンとは脂肪細胞で作られるホルモンで、食欲を抑制する働きがあります。
『満腹中枢が刺激されてお腹いっぱい〜』という会話を聞いたことはありませんか?
満腹中枢を刺激しているのはレプチンです。
食べ過ぎを防ぐために脂肪細胞がたくさんレプチンを作って脳に『これ以上は食べ過ぎだよ』というサインを送ってくれているのです。
グレリン
グレリンとは胃で作られるホルモンで、食欲を増進させる働きがあります。
グレリンは『食べないと餓死してしまうよ!』とレプチンと同様に脳にサインを送る役割を担っています。
睡眠不足でレプチンとグレリンのバランスが崩れる
人間のカラダはレプチンとグレリンという2つのホルモンを使って、エネルギーバランスを調整しています。
こんなことが毎日自動的にカラダの中で行われているって考えると人間のカラダって凄いですよね!
しかし、睡眠時間が不足するとレプチンとグレリンのバランスがおかしくなってしまうのです。
スタンフォード大学の実験結果によると、睡眠時間が5時間の人は8時間に人に比べて、レプチン分泌量が15.5%減少し、グレリン分泌量が15%増加したとのこと。
簡単に言い換えると、『睡眠時間が5時間の日は8時間の日に比べて、食欲を抑制する力が15.5%弱く、逆に食欲を増進させる力が15%が強い』ということです。
睡眠時間が短い日はいつもより30.5%食欲が強いんです。(計算はおかしいかもしれませんが)
そりゃ食べたくなるのも当たり前です。
知っておくことが大切
『ダイエット中は食欲を抑えるために睡眠時間を確保しましょう!毎日7〜8時間は寝てくださいね!』
こんなことを私はあなたに言うことはできません。
なぜなら、あなたは日々忙しく中々満足に睡眠時間を確保できないことを私は知っているから。
『知っているのになんでこんな記事書いたの?』と思われるかもしれませんが、それはあなたに意識していただきたいからです。
『今日は無性に何か食べたいな、レプチンとグレリンのバランスが崩れているのかな?』
原因をはっきり理解できている時、人の感情は落ち着いています。(解決策が分かっているから)
落ち着いているとストレスも感じにくいので、食欲が増していたとしても我慢できる可能性が高まります。
『食欲が増すから!』と無理して睡眠時間を確保しようとせず、『取れる時だけ取ろう』というくらいの気持ちで過ごされてみてはいかがでしょうか。
睡眠時間が食欲に影響を与えることを知っておくだけで結果的にダイエットが成功する確率が上がるのですから。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。